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収束に向けて
私は、前半のオカルトホラーが全面に押し出されていた頃のHOLiCが好きだった。 しかし、最近は「ツバサ」とのからみがどんどん増えていき、(私から言わせれば) これはおまけ漫画ですむ作品ではないはずだと、苦々しく思い熱が冷めかけた。 (そんなことを言いつつ単調なヤンマガ誌上で一つ個性を持っているというか異彩をはなっていた この作品は何とはなしに読み続けていたのだが……) 半分あきらめていたところに、最近の「小羽」の登場からの一連の流れがとても良く、 またモチベーションが上がってきた。キャラ一人ひとりに焦点が綺麗に当たっていき過不足なく拾ってくれる。 一度HOLiCを見放した方はもう一度チャンスを与えて欲しい。きっと後悔しないと思う。 エンディングに向けストーリーは加速していく。 願わくばHOLiCが単独で収束せんことを!
生きた日本語
海外に住んでいると、日本語は覚えている物の、会話のリズムみたいな物を忘れます。漫画と言うのは会話の形になっているので、日本語を忘れないために使っています。 自分の普段の会話によく出る単語をたくさん含んだ漫画を見つけ、そろえています。
もう終わりが近いことは分かるけれど、どう着地するのか
四月一日と書いてわたぬき。由来は4月になると綿入れから綿を抜くかららしい。これまで自分を冷たい風から守ってくれた綿を抜く。大きな変化である。作中の四月一日もその変化を迎え入れる準備をするように、侑子さんに代わって店の客をサポートする。 そもそも綿を抜くのは、季節が変わり、空気が暖かくなったからである。四月一日の周りにも多くの人が集まり、落ち込んでいればそっと助け励ましてくれる。それはそれで心地よい。さて、季節がめぐり再び冬が来るとき、綿入れに綿が戻ることはあるのだろうか。まだそれは分からない。
侑子が初めて口にした彼女の願い
”次元の魔女”として、彼女の「ミセ」を訪れる人々の願いを叶え続けてきた侑子。 その彼女が、最後に口に出した、初めての願い。 その願いと同じような言葉は、作中で何度も何度も出てきていたもなのに、 物凄く印象的でした。 …と同時に。 彼女がその存在の最後の最後まで願いをかけていた、四月一日という少年は一体何者なのか?彼の正体は『ツバサ』である程度は解き明かされたけれど、 ここに来てさらに謎が深まった感じ。 もともと『ツバサ』のオマケ的感覚で、それほど熱心に読んできたシリーズではなかったのですが、次巻が本当に待ち遠しいです。
そしてまた、闇が訪れる…
限定版を買って、付録のDVDも見たのですが…あえてレビューはこちらに… 「私の願い…ね…」 「侑子さんの願いは何ですか?」 四月一日からのその言葉に、以前驚き、そして戸惑っていた侑子… その答えが、遂に語られます。 しかして私の予想は見事に裏切られ、この巻での終結は訪れませんでした。 ☆1つ落としてあるのはそのためです。 それでもなお… この冴え冴えしい世界は、なんて美しいのでしょうか? なんて素晴らしい鋭利さで、私達に、「世界の理(ことわり)」を教えてくれるのでしょう? 漆黒の闇から始まった(このシリーズの、黒い装丁の話ですが)この物語は、今、一度、闇の中に入りました。 四月一日は、自分の出来ることをしていくのでしょう。 この先には、一体、何が待っているのでしょうか? 私は静かに待ちたいと思います。 卵の謎と共に。
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